2014年6月2日月曜日

太陽光発電の公称最大出力と実際の発電出力の違い

2014/6/2 AM11:00  上尾市IN邸 

太陽光発電の検証

天気快晴 すでに外気温は35℃ 車の外気温度計は41℃であった。

太陽光発電は カナメ製屋根一体型 モジュールパネルの定格容量12KW

建物は若干東に振れていて午前11時頃が正面となる

こんなに天気の良い日にどんだけ発電しているものかと楽しみにIN様を訪問させていただいた。しかし頭に描いていた12KWという数字とはかけ離れていた。 その時の発電量は8.9KW 定格12KWだから74% でそんなものかなと思い メーカーに回答を求めた


定格にならない理由

1.モジュールの200W 250W というのはあくまでも工場内で本体温度を25℃を設定したときの試験室内での公称最大出力値(※)であり、一般的には容量の70%~80%位が最大の発電量である。

2.外気温に影響され温度が低い方が発電効率は高く、温度が上昇するにつれて発電効率は低下する。モジュール(パネル)温度が1℃上がれば、0.4~0.5%発電効率が下がる(今日の温度は60℃を超えていると思われる、真冬でも晴天時は25℃を越えてしまう)

3.風があるか無いかも温度を上昇させないという事では重要、無風よりそよ風程度でも風が有れば温度上昇を抑えられます。

4.屋根の角度と季節による太陽高度により、効率が変わる。

5.建物の向きによる、真南に向いているのが照射時間も長く理想的、振れ角度によって効率は低下して行く。

6.もちろん雲の量により効率は低下する。

7.パワーコンディショナーの温度上昇により発電効率が落ちます、高温の小屋裏や外壁に面している場合効率は低下します。

8.その他のロス パワーコンディショナーで直流電流を交流電流に変換するときの変換ロス、接続点でのロスが約10%。パネル表面の汚れが原因のロスが約3%、電気抵抗などのロスが約2%などが考えられます。合計で15%ぐらい。

一番効率の良い天候とは、4月~6月の雨上がりの大気中のチリがないとき、そよ風が吹いている建物の上面から太陽が照らす時間(真南を向いていれば正午)に90%近い瞬間発電量になる可能性が有る。通常だと良くて80%、70%を越えていれば普通というレベルのようです。いずれにしろ瞬間の発電量ではなく、年間の発電量が重要で、メーカーのホームページを確認してあまりにも開きは無いようです。

公称最大出力の定義(太陽光発電のモジュールパネルの定格容量) 
JISC8918で規定する分光分布AM1.5、放射照度1000W/㎡、モジュール温度25℃の設定条件で、1kWの発電能力のあるモジュールを公称最大出力1kWという。

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