2011年2月11日金曜日

長期優良住宅JBNモデル型式認定利用講習会

長期優良住宅JBNモデル型式認定利用講習会を受講してきました。一番前の席でしっかりとお話聞いてきました。
JBNセンター長 藤沢先生


2011/02/10 新宿区大久保 けんせつプラザ 10:00~17:00

長期優良住宅申請は構造の安定・温熱環境の設計において煩雑な計算を必要とし、計算ソフトがないとかなりハードルが高い。

そのため計算ソフトを必要としない、ある程度の型にあてはめることで、計算書や添付書類が少なくても良いように、JBN(工務店サポートセンター)が全建連先導モデルの仕様を基準として、認定を得た。

自社の仕様が、類似または、これからこの仕様に当てはめていこうという工務店にとっては、すごく合理化が図れるはずだ

今回の講習会に際し、大量の資料が配付された。
配布されたテキスト類

型式のマニュアル(解説編・申請編)、建材編 構造編 参考図面 そして315ページもある横架材のスパン表(スギ・カラマツ・ヒノキ・アカマツ)その他演習問題と盛りだくさんで、受講料は無料だ。

長期優良住宅の普及促進事業の補助金でまかなっているようだ。

それにしても東京では、当初150名の定員が300人ほどの超満員で、なおかつ応募者が多く3月に追加して講習が行われることになった。

講習の内容は、充実している、ただし延べ6時間でこのテキストの量を解説するのは無理がある、しかし構造の安定性に関して解説をしていただいた戸田設計の戸田社長は、さすが、住宅性能表示・長期優良住宅の申請サポートの豊かな経験に基づいた、非常にわかりやすい解説であった。特にベタ基礎における人通孔・出隅・開口部下の補強筋の必要性は、上下逆さモデルによる説明で、誰もが判る解説であった。

型式認定の講習会であるが、型式にとらわれず一度、お話を聞くことは勉強になる。

構造に関しては型式認定を使おうとした場合、吹き抜けの大きさなど制約がかなりあることがわかった。

温熱環境に関しては、今回取得した認定の条件は充填断熱なので外断熱は今のところ適用外であることもわかった。

充填断熱の場合はサッシなどの開口部の計算も省略され、簡単である、ただし断熱材選定はあくまでも、仕様規定なので、熱損失計算により選定される断熱材の料と比較すると大幅に数量を増やさなければ行けない。

その他、躯体の劣化軽減対策・維持管理更新の配慮に関しては、見やすいチェックリストが用意されていて一度チェックしてしまえば、楽ちんだ。

しかし、申請に関しては今回のJBN型式認定を受け付ける評価機関はハウスプラスと評価センターの2社のみであり、住宅履歴はJBNのサーバーに限定される。

6時間の講習会はあっという間に終わってしまった。改めて構造の理屈を手計算することで、何故計算が成り立つのか確認することができ、便利な型式認定であるが、制約もかなりあることを知った。

佐藤工務店の「いい家」の場合大きな吹き抜けが有り・外貼り断熱工法でなおかつ地元の さいたま検査センターを評価機関としてお願いしたいとなると、全く型式認定は使うことができないと言うことになる。

JBNも長期優良住宅を普及させるために一生懸命だ、前向きな姿勢に期待したい。
がんばれ 全国の工務店!! 

今回の講習は、設計室長と二人で受けに行った、会場では数名の知り合いと声を掛けさせていただいた、みんな前向きにいい家を造っている工務店の社長だ、元気をもらうことができた。

お昼は近くの中華料理屋さんでタンメンのランチを食べた、美味かった。大久保と言う土地柄か、店内は8割近くが外人であった。店員さんも料理人も中国の人のようだ。

帰りは会場から大久保の駅をパスして山手線の新大久保まで歩いた、ほんの数百メートルだがやはり外人が多い、自分が外国人のような気になってしまう。

ご苦労さんのビールは上尾までお預けで、駅に着いて会社とは反対口にある”ねぎぼうず”で串焼きと美味しいお酒を頂きご苦労さん会となった。

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