2007年3月13日火曜日

室内環境測定士

化学物質過敏症は精神疾患だった?
最近TV番組の「ガイアの夜明け」で放送を見た、シックハウスが重くなりついには化学物質過敏症となってしまう人が増えているようだ。家に居ることが出来ずいわば屋外でホームレスな生活をせざろうえない実態に驚いた。
私も、臭いには鈍い方だが、ホルムアルデヒドを初めとした溶剤などの臭いには結構過敏に反応する方だと思っている(家内はそんなことはないと否定しているが)、中国産の安い家具などを大量に扱っているところに行くと、頭が痛くなってしまう。

さらに化学物質過敏症の方も重傷になると「識別不能型身体表現性障害」という精神疾患になってしまと医師が発表された。なるほど大変な病気なんだと理解できるし、設計・施工の立場として今以上に材料の選定には注意をしなくてはいけないという気持ちになる。

ところで当社のシックハウス対策は、原則使わない。

でも、外壁に使う構造用合板、床下時に使う合板はF☆☆☆☆を使っている また床暖房施工時の接着剤がF☆☆☆☆、それとシステムキッチン・洗面化粧台の構成部材がF4☆☆☆☆である。

F☆☆☆☆と言えどもホルムアルデヒドは使われているしそれを発散しないようなキャッチャーと呼ばれる物質を使って発散量を減らしている。

そこでどうしても微量な汚染があるのでそれらを分解・吸収してしまうような材料を使用している、たとえばハイクリーンボード・ビーナスコート・漆喰・吸ホルム天井材など、おかげで自称、化学物質過敏症予備軍の私でさえ、建設途中・引渡時でも具合悪くなることはない、但し物件により化粧シートを貼った建具や床に化粧シートをラッピングした物件などは若干、臭いが気になる。

そこで、微量の化学物質が引き金になり不幸にもシックハウス・化学物質過敏症になってしまう人がいる事実をどう受け止めるか、原則使わないのが正論だが、F☆☆☆☆の合板等を使うことが有利となる事も事実と受け止めたい。

そこで、引渡前の家がどのくらいホルムアルデヒドを発散しているのか、可能であれば何が原因で発生しているのかをピンポイントで探せない物か.......。そうすれば、引き渡し後に持ち込んだ家具が原因であったりしても、お客様はそれを排除・対策をすることで、シックハウスにかかる可能性を減らすことが出来るわけです。

実は、そのための測定を行うことが出来る.....と言うか、室内のホルムアルデヒドの濃度を測定し
さらに、柳沢センサーという発生源をピンポイントで特定できる測定装置の使用方法の講習会であった。
最初は、うさんくさく思っていたが、講義が始まると、講師の先生も実際「ガイアの夜明け」の患者さんのケアをされている方で、化学物質過敏症の方と実際に接して対策を取られている先生でした。

化学物質過敏症に対する研究は最近、だんだんと進んできた、千葉大学が進めているケミレスタウン(化学物質を使わない住宅群)建設、化学物質を封じ込めてしまう技術、ただ不幸にも精神疾患になってしまうとなかなか、回復は見込めなくなってしまうそうだ。

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